menu

オンライン研究会:量子多体計算のフロンティア

開催趣旨
今日、量子多体計算の解析に資する環境として、スーパーコンピュータ「富岳」を始めとする極めて高度化された大規模並列計算機に加えて、現在盛んに研究・開発が進められている量子計算機が注目を集めており、これらを柔軟に活用することが今後の科学技術の発展に対して非常に重要な研究課題の一つとなっています。 それに伴って、従来からよく知られている厳密対角化法、量子モンテカルロ法、テンソルネットワーク法などを始めとする量子多体系ソルバーの開発方針も「機械学習・AI」や「量子優位性」といったキーワードを巻き込んで急速に多様化しています。 このような状況を鑑みて、本研究会では以下のような話題に焦点を当てて最先端の研究を展開している研究者の方々に招待講演をお願いし、基礎的事項のレクチャーから最近注目を集めている研究課題への応用までの話をお願いしております。 皆さまの多数のご参加をお待ちしております。

・量子(古典も含む)多体ソルバーの高度化開発
・量子計算機の自由度を活用した新規アルゴリズム
・データ科学の知見を活用した新規アルゴリズム
・上記アルゴリズムの最先端応用事例
・従来・非従来型計算機の高度化開発(CPU, GPU, FPGA, QPU, etc.)

 

日時・場所
開催日時:2022年3月28日 10:00 – 17:00、29日 10:00 – 17:00
開催場所:オンライン開催(参加登録者に追って詳細を通知)
参加費 :無料
申込〆切:申込先着順で定員(300名)になり次第締め切り
申込者数:122名(2022年3月29日15時10分現在)
※本研究会の講演はすべて日本語で行われます。

 

招待講演者
秋山 進一郎(筑波大学)
大久保 毅(東京大学)
下川 統久朗(OIST)
杉﨑 研司(大阪市立大)
寺前 順之介(京都大学)
中野 博生(兵庫県立大学)
廣川 真男(九州大学)
深見 俊輔(東北大学)
松下 雄一郎(東工大、Quemix)
森野 慎也(NVIDIA)

 

プログラム

時間 講演者 タイトル
28. Mar. 2022 (Mon)
10:00-10:05 上田 宏(阪大QIQB) はじめに
 座長:坂井 徹(兵庫県立大学)
10:05-11:05 中野 博生
(兵庫県立大学)
富岳で実現する量子多体系の数値対角化の大規模並列シミュレーション
11:10-12:10 下川 統久朗
(OIST)
Quantum spin solver near saturation (QS3) and its application to highly-frustrated spin systems
 座長:西野 友年(神戸大学)
13:20-14:20 秋山 進一郎
(筑波大学)
Tensor renormalization group approach to higher-dimensional lattice field theories
14:25-15:25 大久保 毅
(東京大学)
テンソルネットワーク法の量子多体問題への適用と量子計算機への展開
15:30-16:30 森野 慎也
(NVIDIA)
NVIDIA cuQuantum
29. Mar. 2022 (Tue)
 座長:曽田 繁利(理研R-CCS)
10:00-11:00 寺前 順之介
(京都大学)
大脳皮質の確率性と学習アルゴリズムへの展開
11:05-12:05 深見 俊輔
(東北大学)
確率的スピントロニクス素子を用いた疑似量子計算
 座長:遠山 貴巳(東京理科大学)
13:20-14:20 杉﨑 研司
(大阪市立大)
量子化学計算量子アルゴリズムの現状と課題
14:25-15:25 松下 雄一郎
(東工大、Quemix)
量子計算機を用いた虚時間発展法の実装と材料計算への展開
15:30-16:30 廣川 真男
(九州大学)
コンピューティング・システムとしての量子コンピュータへ向けて
16:30-16:35 柚木 清司(理研) おわりに

 

参加希望
参加希望の方は、こちらの登録フォームに必要事項をご記入下さい。

 

お問い合わせ
上田 宏 大阪大学 量子情報・量子生命研究センター h_ueda(あっと)qiqb.osaka-u.ac.jp

 

運営委員
上田 宏(大阪大学 量子情報・量子生命研究センター)[Chair]
曽田 繁利(理化学研究所 計算科学研究センター)
柚木 清司(理化学研究所)
西野 友年(神戸大学)
坂井 徹(兵庫県立大学)
松枝 宏明(東北大学)
遠山 貴巳(東京理科大学)

 

主催・共催
主催:量子多体計算のフロンティア運営委員会
共催:SPRUC理論研究会, 大阪大学量子情報・量子生命研究センター

 

本イベントは、下記の事業における研究費及び助成金の一部を活用して実施しています:
科研費 基盤研究(A)「量子多体系に対する量子-古典ハイブリッド量子計算の新展開」(No. 21H04446)
          基盤研究(B)「量子多体系に対する大規模並列密度行列繰り込み群法の開発とその応用」(No. 21H03455)
          学術変革領域研究(A)「量子情報を用いた量子多体系の制御とテンソルネットワーク」(No. 21H05191)
JSTさきがけ 「量子計算機による量子ダイナミクス研究に向けた技術基盤の創出」(No. JPMJPR2013)
                  「テンソルネットワークによる量子状態圧縮技術の高度化」(No. JPMJPR1911)
FOCUS[兵庫県・神戸市]計算科学分野研究教育拠点(COE)形成推進事業
          課題4「テンソルネットワーク(TN)スキームに基づく異分野融合型計算科学研究」